道草の家 presents よむ会

だいたい毎月一回、横浜に集まって、一冊、誰かが本を紹介して、みんなで読み、語り合う会。2013年2月スタートの新しい「よむ会」です。

 

発端は、2013年1月に開催したミニ・トーク・イベント「“いま、プライベート・プレスをつくる”ということ」での一コマ。

企画段階から、「本」との付き合いや「本づくり」を、もう一度、再検証してみたい、という思いが強まっていましたが、「かく人」や「クリエーター」の集まりではなく、「よむ人」の集まる場をつくればいいんだ! と気づいて、「ひとまず、読書会でもやりませんか?」と声をかけたところ、当日の参加者のなかに賛同者がいて。「どうやるの?」はさて置いて、とにかく本を読んで、集まってみるところからはじめました。

 

「読書会」というと、参加者ひとりひとりが本を持ち寄って、紹介し合う、という会もあるようですが、この「よむ会」は、毎回一冊、読む本を決めて、その一冊をネタに語り合う会です。(なので、頼まれもしていないのに、その本の売り上げにも貢献していることになりますネ。)

 

基本的にはノン・ジャンル。その場の、集まった人の何気ないひと言で、どんな本でも読んでみて、好き勝手なことを言おう! という会になっています。

 

ひとりで読んでいても、まず起こりえない本との巡り会いがあり、あたらしい本との「つきあい」が生まれます。

 

2013年

第1回(02/24)チェーホフ「六号病棟」(『六号病棟・退屈な話』岩波文庫)

第2回(03/16)朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』(集英社文庫)

第3回(04/13)中村仁一『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎新書)

第4回(05/18)エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』(岩波文庫)

第5回(06/08)石村博子『たった独りの引き揚げ隊』(角川文庫)

第6回(07/13)いとうせいこう『想像ラジオ』(河出書房新社)

第7回(08/19)吉本ばなな『白河夜船』(新潮文庫)

第8回(09/29)筒井康隆『大いなる助走』(文春文庫)

第9回(10/26)山本ふみこ『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫)

第10回(11/30)ショーペンハウアー『読書について』(光文社古典新訳文庫)

2014年

第11回(01/26)松井今朝子『仲蔵狂乱』(講談社文庫)

第12回(02/16)六車由実『驚きの介護民俗学』(医学書院)

第13回(03/09)猪谷千香『つながる図書館』(ちくま新書)

第14回(04/13)※延期

第15回(05/31)カズオ・イシグロ『日の名残り』(ハヤカワepi文庫)

第16回(06/22)『田原詩集』(現代詩文庫/思潮社)

第17回(08/03)『本の雑誌』2014年8月(本の雑誌社)

第18回(09/15)リチャード・ブローティがン『西瓜糖の日々』(河出文庫)
第19回(10/18)向田邦子『冬の運動会』(岩波現代文庫)
第20回(11/24)早野龍五・糸井重里『知ろうとすること。』(新潮文庫)
第21回(12/29)吉田健一『金沢・酒宴』(講談社文芸文庫)
2015年
第22回(2/28)高野文子『ドミトリーともきんす』(中央公論新社)
第23回(4/12)たかのれいこ『生きるための料理』(リトルモア)
第24回(5/31)岸見一郎・古賀史建『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)